【1月19日 AFP】韓国で19日、機内で暴れるなど手に負えない乗客に対する罰則を大幅に強化した改正航空保安法が施行された。改正法は、大韓航空(Korean Air)会長の娘が同社の旅客機内で受けたサービスに激怒し離陸を遅らせたいわゆる「ナッツ事件」がきっかけで成立した。

「ナッツリターン防止法」と呼ばれている改正法では、飛行中に操縦士の業務を妨害した者に対する罰則を、これまでの「500万ウォン(約48万円)以下の罰金」から「5年以下の懲役または5000万ウォン(約485万円)以下の罰金」に引き上げた。

 また、乗務員には手に負えない乗客を当局に引き渡すことが義務付けられ、義務を怠った場合は1000万ウォン(約96万円)の罰金が科される可能性がある。

 韓国の国土交通省は改正法について、2014年12月に大韓航空の副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)被告が起こした「ナッツ事件」の直接の結果と説明している。(c)AFP