【1月19日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は18日、米海軍兵10人がイラン当局に拘束される様子を写した映像が公開されたことに、「いら立ちと憤り」を覚えたと述べた。

 イランは先週、自国の領海に迷い込んだ米海軍の船舶を拿捕(だほ)し、乗組員10人を一夜にわたり拘束。最終的に、領海への侵入は故意ではなかったことを受け入れ、13日に10人を解放していた。

 公開された映像には、拘束された際に頭の後ろで手を組んでひざまく米海軍兵らが写っている。ケリー国務長官は米CNNテレビに「映像が公開されたことに、大きないら立ちと憤りを覚えた」「しかし、(10人の行為に)弁解の余地はない。米海軍の兵士らは、残念ながら不注意でイラン領海に入った」と語った。

 ケリー国務長官によると、動画を公開したのはイラン政府でなく、イラン軍かイラン革命防衛隊だったという。

 一方の米軍は、兵士10人が拘束された当時の詳しい状況を初めて公表。それによると、女性兵士1人と男性兵士9人は、重機関銃を持ったイラン軍人に取り囲まれ、銃を突きつけられながら連行されたという。(c)AFP