【1月17日 AFP】米国政府当局者は16日、イランで収監されている米国人4人の釈放と引き換えに、米国で有罪判決を受けた、もしくは訴追されていたイラン人ら7人に恩赦を与えたことを明らかにした。7人の他にも、14人の免訴も公表しており、イラン核合意履行直前の「囚人交換」となった。

 同当局者は、「米国人の帰国を目的とした外交ルートでの交渉により、イラン政府は同国の刑務所に収容されていた米国人のアミール・へクマティ(Amir Hekmati)、サイード・アベディニ(Saeed Abedini)、ジェイソン・レザイアン(Jason Rezaian)、ノスラトラ・ホスラビ・ルーザリ(Nosratollah Khosravi-Roodsari)の4人を釈放した」と述べた。

 4人とは別のプロセスを通じて、マシュー・トレビティック(Matthew Trevitick)氏も近く釈放される見通しという。

 米国政府は、米国で有罪判決を受けた、もしくは訴追されたイランと米国との二重国籍者6人を含む7人に恩赦を与え、また米国への引き渡しが不可能とみられるイラン人14人に対する国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)の「国際逮捕手配」を解除し、免訴とした。

 元米海兵隊員へクマティ氏は2011年8月、キリスト教牧師アベディニ氏は2012年12月、米紙「ワシントン・ポスト(Washington Post)」記者のレザイアン氏は2014年7月にそれぞれ拘束された。ホスラビ・ルーザリ氏については詳細不明。

 イランで2007年3月より行方不明となっている米連邦捜査局(FBI)の元捜査員ロバート・レビンソン(Robert Levinson)氏の捜索についてもイラン側は約束した。(c)AFP