【1月16日 AFP】英国陸上競技連盟(UKA)のエド・ワーナー(Ed Warner)会長は15日、第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の開催にこぎつけた招致活動について、「何も隠すことはない」と主張した。

 陸上競技を統括する国際陸上競技連盟(IAAF)が大規模な汚職やドーピング違反の隠蔽(いんぺい)問題にさらされている中、フランスでは2021年に行われる第18回世界陸上(18th IAAF World Championships in Athletics Eugene)の開催地が米オレゴン(Oregon)州のユージーン(Eugene)に決定した経緯について、予備審問が開始されている。

 2017年大会の開催地を決定する最終投票で、英ロンドン(London)は2019年大会の招致に成功したカタールの首都ドーハ(Doha)を破った。

 ワーナー会長はこの日、「私が知る限り、ロンドン大会の招致は完全に規則に従い、伝統的な英国の方針にのっとり正々堂々と行われた」と強調した。

「われわれは何も隠すことはない。不正行為をする者の一掃に役立つのであれば、どれほど時間がかかろうと喜んで捜査に協力するつもりだ」

 UKA内の電子メールや書類を捜査官に提出することについて問われると、ワーナー会長は、「もちろんだ」と答え、「それは当然のことだ。招致活動は公正に行われ、このスポーツに利益をもたらす都市が選ばれた。それ以上のことはない」とつけ加えた。

「国際サッカー連盟(FIFA)がW杯(World Cup)の招致に関連してきな臭さを漂わせており、今度はIAAFが世界陸上をめぐって悪臭を放っているようで、非常に不愉快だ」

(c)AFP