IS、パキスタンTV局襲撃で犯行声明 「事実隠すな」と警告
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【1月15日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は14日、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)にあるテレビ局で13日夜に発生し、1人が負傷した襲撃事件について、犯行を認める声明を出した。ISはメディアに対し、「事実を隠蔽(いんぺい)」しないよう警告している。
襲撃を受けたのは、現地民放テレビ局ARYニュース(ARY News)の建物。同局がフェイスブック(Facebook)上で明らかにしたところによると、オートバイに乗った2人組が手投げ弾とみられる爆発物を投げ入れ、発砲を開始。警備員らが銃で応戦したため逃亡した。この襲撃で、社員1人が頭部に破片を受け負傷したという。
2人組が襲撃時に投げ入れたウルドゥー語と英語で書かれた冊子には、メディアに対し、「事実を隠蔽することで、反イスラムの十字軍に加わっている背教者のパキスタン軍と政府」に加担しないよう呼び掛ける内容が記されていた。
ISはその後、系列ラジオを通して犯行を表明した。警察当局は、まだ逮捕には至っていないが、捜査を続けているとしている。
パキスタン政府は、自国内でISが活動している事実はないと公式には否定しているが、当局は、国内に数多く存在するイスラム過激派組織の中からISが戦闘員を勧誘する可能性を危惧している。(c)AFP