急逝のD・ボウイさん、死をめぐり残る謎 把握は一部のみ
このニュースをシェア
【1月13日 AFP】英国の伝説的ミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さん(69)は、生前から私生活の様子があまり表に出ないことで有名だったが、その死去をめぐってもそれは例外ではなかった。
ボウイさんの訃報は、11日朝、フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)の公式アカウントに短く発表された。メッセージには、遺族のプライバシーを尊重して欲しいとの意向が添えられていた。
ボウイさんは、どこでどのようにして息を引き取ったのか──。当時の状況を説明する情報はほとんどなく、ボウイさんが所属するレコード会社、コロンビア・レコード(Columbia Records)に対するコメント要請にも回答はない。
一部メディアは、ボウイさんが長きにわたり住んでいた米ニューヨーク(New York)で亡くなったと報じたが、一方では、出身地の英ロンドン(London)での死去を伝えるメディアもあった。
現時点では、息を引き取った場所や今後の葬儀などについての詳細は分かっていない。
生前のボウイさんの健康状態について知っていたのも、ほんの一部に限られていた。
ニューヨークで12月に公開されたミュージカル「ラザルス(Lazarus)」で、ボウイさんと密接に作業を進めていたベルギー人演出家、イボ・バン・ホーベ(Ivo Van Hove)氏は、蘭公共ラジオNPOに対し、ボウイさんは肝臓がんを患っていたと語った。
蘭紙「NRC」には、「1年以上前から知っていたよ」と述べている。 「『ラザルス』で一緒に仕事を進めていたある日、彼が僕に、病気のためにいつも来れるとは限らないんだ、と言ったんだ」
最後のアルバム「ブラックスター(Blackstar)」が完成し、死去する2日前の69歳の誕生日にリリースされて時点で、彼の病気について知っていたのは、ごくわずかな限られた人々だった。