イラン、「領海侵入」の米軍船舶2隻を拿捕
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【1月13日 AFP】(更新)ペルシャ湾(Persian Gulf)のイラン領海を航行中だったとみられる米海軍の小型船舶2隻が12日、イラン当局に拿捕(だほ)された。米国側は現在、計10人の乗組員の解放を目指してイランと連絡を取り合っているという。
ある米政府高官は、「きょう(12日)、クウェートからバーレーンへ向かっていた海軍の小艦2隻との交信が途絶えた」「イラン当局から、兵士らの無事を伝える通知があり、以後イラン当局と連絡を取り続けている」と語った。ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官がイランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相とこの問題について協議し、「兵士らにはまもなく航行続行の許可が出されるという確約を得た」という。
一方のイラン側も、米軍の船舶2隻を拿捕したと認めた。同国の革命防衛隊は声明で「イランの領海に入った米国の戦闘用小型船2隻を拿捕し、ファルシ(Farsi)島へと移送した」と発表した。
米当局者らも、2隻がイラン領海に侵入したとみられることを認めている。ただ、機器の故障や針路選択の誤りが原因だった可能性もある。(c)AFP