英陸連、世界記録の見直しを提案
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【1月12日 AFP】英国陸上競技連盟(UKA)は11日、陸上界にはびこるドーピングや汚職スキャンダルを受けて、すべての世界記録を見直すことなどを求めた。
UKAは、「クリーンな陸上競技のための宣言書」を掲げ、重大な薬物違反は永久追放処分にすべきであると主張している。
UKAのエド・ワーナー(Ed Warner)会長は、「陸上競技の尊厳は、2015年に前代未聞の困難に直面した。清廉潔白な選手とスポーツファンは世界中で失望している。陸上競技の信用は、この数十年の中でどん底まで失墜した」と嘆いた。
「新時代のためには、より明確な透明性、より厳しい制裁、処分期間の延長、さらには世界記録のタイムをリセットすることも必要である。われわれは陸上界の信用回復のために、あらゆる手段を積極的に講じなければならない」
国際陸上競技連盟(IAAF)はドーピング・スキャンダルの直撃を受け、ロシアは国際大会への出場が禁止された。IAAFの複数の幹部は、同国の選手の違反をもみ消す見返りに賄賂を受け取ったとされている。
英国は、第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)を来年に控えており、UKAはそれまでに対策を講じることを望んでいる。
UKAが提案した14項目の宣言書では、「IAAFに対して、過去に存在する全記録に区切りをつけることなどを検討することを求める。例えば、大会規則を修正し、陸上競技がクリーンとなった新時代に行われるパフォーマンスを基準に新記録を設ける」としている。
宣言書ではまた、世界反ドーピング機関(WADA)に対して許可されている治療薬の使用規則をさらに厳格にすることを求め、「重大な」ドーピング違反が発覚した選手については、最低でも8年間出場停止処分、最高で永久追放処分が科される必要があると述べられている。(c)AFP