【1月12日 AFP】ロシア当局は11日、患者を殴り死亡させる様子が防犯カメラに捉えられていた外科医の身柄を拘束した。

 拘束されたのは、首都モスクワ(Moscow)の南577キロにあるベルゴロド(Belgorod)在住の医師。昨年12月29日に撮影された防犯カメラの映像には、医師に顔面を殴られた男性患者が、あおむけに倒れて頭部を負傷し死亡する様子が写されていた。このショッキングな映像はネットで話題になり、国営テレビでも放送された。

 ロシア連邦捜査委員会は11日、「この犯罪に関する新たな情報」に基づいて医師の身柄が拘束されたことを明らかにした。情報の具体的な内容については明らかにしていない。また同委員会は声明で、医師の公判前勾留の許可を裁判所に要請する意向を明らかにした。

 捜査当局によれば、この医師は、患者が治療中に看護師を蹴ったことを理由に、この患者を殴ったとされる。医師は現在、過失致死の容疑で取り調べを受けており、裁判で有罪となれば最高で懲役2年が科される可能性がある。医師は病院からもすでに解雇されている。(c)AFP