スペイン王女夫妻が出廷、大規模横領事件の公判始まる
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【1月12日 AFP】スペイン国王フェリペ6世(King Felipe VI)の姉クリスティーナ王女(Princess Cristina、50)夫妻が関与したとされる大規模公金横領事件をめぐる公判が11日、地中海(Mediterranean Sea)のマヨルカ(Majorca)島パルマ・デ・マヨルカ(Palma de Mallorca)の仮設裁判所で始まった。
スペイン王族が刑事裁判にかけられるのは、フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統の死去に伴い1975年に王政復古して以来初めて。国民の怒りを買い、王室の信頼失墜を招いた事件の裁判には世界中のメディアが注目している。
多数の報道カメラが集まり、上空に警察のヘリコプターが旋回する中、4児の母で米ニューヨーク大学(New York University)で修士号を取得しているクリスティーナ王女と、夫で元ハンドボール五輪代表選手のイニャキ・ウルダンガリン(Inaki Urdangarin)被告は連れだって裁判所に到着した。
王女は脱税罪に問われている。一方のウルダンガリン被告は、かつて代表を務めていた財団法人を通じて公金を横領した罪をはじめ、あっせん収賄、文書偽造、資金洗浄、職務怠慢、税金詐欺など、さらに重い罪に問われている。
王女は夫の不正行為を認識していなかったと主張している。有罪なら最高で禁錮8年に相当する。ウルダンガリン被告は、19年を超える禁錮刑に処される可能性がある。
この汚職事件では計18人が起訴されている。(c)AFP/Daniel SILVA