【1月10日 AFP】米テレビ局や政府関係者によると、「イエス(Jesus)」を名乗る重武装した男が6日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の飼い犬の誘拐を企てたとして逮捕された。

 NBCワシントンが政府筋の情報として伝えたところによると、スコット・ストッカート(Scott Stockert)容疑者(49)は6日、米首都ワシントン(Washington D.C.)のホテルで逮捕された。大統領警護隊(シークレットサービス)が同容疑者所有のトラックから未登録の銃器や大量の弾薬、なた、こん棒などを発見していたという。

 NBCによると、大統領警護隊のミネソタ(Minnesota)支部から誘拐計画に関する情報が入ったため、警護隊が同容疑者宿泊のホテルに急行。ノースダコタ(North Dakota)州出身のストッカート容疑者は、オバマ家の飼い犬、ポルトガル・ウォーター・ドッグ2匹のうち、「ボー(Bo)」の誘拐を計画していたという。

 裁判所の文書によると、ストッカート容疑者は8日に釈放されたが、「厳格な観察プログラム」の下、本物偽物問わず、銃器や危険な武器の所持を禁止された。同容疑者は未登録銃器所持の罪で訴追され、ホワイトハウスと連邦議会議事堂に接近しないよう命令を受けた。

 裁判所の文書を引用したNBCの報道によると、同容疑者は自分がイエスだと主張している他、警護隊に対し、父親はジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元米大統領、母親はマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)だと語ったという。(c)AFP