治安について住民が答える公衆電話、観光局が開設 ベルギー
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【1月10日 AFP】テロへの警戒態勢などを受け、国外でありがたくない報道をされているベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で8日、同市の治安などについて世界各地から地元の人々に直接質問できる屋外電話が開設された。
ブリュッセルはここ数週間、フランス・パリ(Paris)の襲撃事件に関連した事件や、テロへの警戒態勢などを受け、海外でありがたくない報道の仕方をされている。電話は、こうした状況を受けて首都圏地域観光局「ビジットブリュッセル(VisitBrussels)」が考案したもので、同市内の3か所に設置された。
電話の一台は、モーレンベーク(Molenbeek)地区にある、パリ襲撃事件の容疑者の一人、サラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者(26)の実家からわずか数メートルの地点に設置された。この家には昨年11月から数回にわたって警察の家宅捜索が入っている。AFP記者の電話を取ったモーレンベークの住民は、「ここモーレンベークに来て、何が起きているか実際に確かめるべきだ」と語った。
電話はこのほか、美術館や博物館が隣接している地区「芸術の丘(Mont des Arts)」と、お洒落なエリアとして知られる「フラジェイ広場(Place Flagey)」に設置されている。この試みは11日まで行われる予定。(c)AFP