北朝鮮、フセイン政権引き合いに水爆実験の正当性主張
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【1月9日 AFP】北朝鮮は8日、中東の2人の失脚した指導者の運命を引き合いに出し、水爆実験の正当性を主張した。また、水中でのミサイル発射実験の映像をテレビで放映し、軍事力を誇示した。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は8日夜の放送で、イラクの故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領やリビアの最高指導者だった故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の運命は、核兵器に対する野望を捨てた国に何が起こるかを示していると述べた。
同通信は「イラクのサダム・フセイン政権やリビアのカダフィ政権は、核開発のための土台を奪われ、核開発計画を自発的に放棄したあと、崩壊を逃れることができなかった」と述べた。両国は政権交代を求める米国主導の西欧諸国の圧力に屈するという過ちを犯したとし、北朝鮮に核兵器放棄を求めることは、「空が落ちるのを見たいと望む」のと同じくらい無意味で、国中が「水爆の正当性」に誇りを持っていると付け加えた。
また、6日の水爆実験の発表を受けて、北朝鮮との境界で宣伝放送を再開した韓国に対し、こうした行動は分断された半島を、「戦争の瀬戸際」に追い込むと警告した。(c)AFP/Giles HEWITT