北朝鮮、「新たな」SLBM発射実験の映像 信ぴょう性に疑問
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【1月9日 AFP】北朝鮮は8日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を新たに行ったとする映像を公開した。北朝鮮は6日には初の水爆実験に成功したと発表している。
映像は北朝鮮の朝鮮中央テレビ(KCTV)が8日夜に放送したもの。韓国メディアは映像について、昨年12月に北朝鮮が日本海(Sea of Japan)で実施した3回目のSLBM発射実験と、昨年行われた別の弾道ミサイル発射実験を編集したものとの見方を示している。
日付の入っていない映像には、冬物コートと中折れ帽姿の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が軍艦に乗り込み、ミサイルが水中から垂直に打ち上げられ、空中で点火するところを視察する様子が映っている。映像はそれから切り替わり、ミサイルが一定の高度に到達する能力があることを示すように雲の中を飛行するミサイルが映し出される。
北朝鮮は昨年5月に初めて、SLBM発射実験に成功したと発表し、水中から45度の角度で発射されたミサイルを指さす金第1書記の写真も公開していた。2回目のSLBM発射実験は11月に北朝鮮南東部の元山(Wonsan)の港で行われたが、このときは失敗したとみられている。
韓国の軍当局者によれば、北朝鮮はSLBMの開発を推進しており、同国の核の脅威が新たな段階に進む可能性もある。(c)AFP