大みそかの性犯罪、スイスやフィンランドでも 難民申請者が計画か
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【1月8日 AFP】スイス警察は7日、同国チューリヒ(Zurich)で昨年の大みそかに強盗や性的暴行の被害を受けたとの届け出が複数の女性から寄せられたと発表した。使われた手口は、ドイツで同日に多発した女性暴行事件と「やや似ている」という。また、フィンランドでも大みそかに女性への性的嫌がらせが相次いで発生していたことも明らかになった。
スイス警察によると、チューリヒでは女性6人が「浅黒い肌の男数人」に囲まれ、所持品を奪われて痴漢行為や性的暴行を受けたと訴えている。これほどの人数が被害を受けるのは、スイスでは異例という。
警察の声明は、大みそかにドイツの複数の市で起きた一連の性犯罪事件に触れている。また、AFPの取材に応じたチューリヒ警察関係者は、ドイツの事件と「やや似ている」と語った。
ドイツでは、西部ケルン(Cologne)だけで強盗や性犯罪など120件以上の被害届が出されており、その中にはお祭り騒ぎの群集の中の女性を狙い一斉に犯行に及んだとみられる、2件の性的暴行事件も含まれている。地元警察は目撃者の話として、「アラブ系の外見をした」20~30人の若い男が女性らを取り囲み犯行に及んだ疑いがあると発表している。
またフィンランド警察も7日、同国の首都ヘルシンキ(Helsinki)で大みそかに異常に多い件数の性的嫌がらせがあったと発表。事件前に、難民申請者の集団による女性への性的嫌がらせの計画に関する情報が寄せられていたことを明らかにした。
ヘルシンキでは、主にイラクからの難民申請者約1000人が集まっていた中央駅で、3件の性的暴行事件が起きたとされる。同市警察幹部はAFPの取材に対し、「容疑者らは難民申請者で、3人が現場で拘束された」と述べた。
警察は声明で、「大みそかに先立ち、警察は首都地域の難民申請者らが、ケルンの鉄道駅に集まった男たちが計画していたと伝えられているものと同様の計画を立てているとの情報が、警察に寄せられた」と述べている。
ただヘルシンキ警察幹部は、警察は同市の事件とケルンの事件との関連はないとみていると語っている。(c)AFP