【1月6日 AFP】(更新)北朝鮮は6日、同国初の水爆実験を実施し成功したと発表した。確認されれば、同国の核開発にとって大きな前進となる。

 北朝鮮国営放送のニュース番組でアナウンサーが「(朝鮮)労働党の戦略的決断に基づき、2016年1月6日午前10時(日本時間同日午前10時30分)、共和国(北朝鮮)初の水素爆弾実験が成功裏に実施された」と発表した。

 またアナウンサーは「わが国の歴史的な水爆(実験)が完璧に成功したことにより、われわれは核先進国に仲間入りした」と述べ、実験を行ったのは「小型」の爆弾だったと付け加えた。

 意表を突いて実施された実験は、2日後に誕生日を迎える金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が個人的に命令したものだったという。

 金第1書記は先月行った視察の際に、北朝鮮がすでに水爆を開発していることを示唆する発言をしたばかりだった。世界の専門家たちはこの発言を懐疑的に受け止めていた。

 6日の発表で、北朝鮮政府は「核の先制不使用」の方針を貫くとしながらも、高度な核攻撃能力の追求を継続すると宣言し、さらに「米国の卑劣な反北朝鮮政策が存続する限り、わが国は自分たちの核開発計画を止めるつもりはない」と述べた。(c)AFP