銃担いだ血まみれの「神」が表紙、仏風刺紙 襲撃から1年で特別号
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【1月5日 AFP】フランス・パリ(Paris)の風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)は6日、2015年1月に本社がイスラム過激派に襲撃された事件から1年を機に、特別号を100万部発行する。表紙には、ひげを生やし自動小銃を担いだ血まみれの「神」が描かれ、「あれから1年、暗殺者は今なお逃走中」との表題が付けられている。
昨年1月7日に起きたこの事件では、シェリフ・クアシ(Cherif Kouachi)容疑者とサイド・クアシ(Said Kouachi)容疑者の兄弟が、パリ市内の同紙本社を襲撃し、12人を殺害。うち8人が同紙のスタッフだった。
事件を受け、フランスでは数百万人が街頭に出て事件に抗議。インターネット上でハッシュタグ「#JeSuisCharlie(私はシャルリー)」が広く共有され、発行部数が低迷し危機にあった同紙は一躍、「表現の自由」の世界的シンボルとなった。
ユダヤ系食料品店襲撃など3日間に及んだ同事件では、計17人が犠牲となった。フランスでは事件後、イスラム過激派による襲撃が相次ぎ、昨年11月にはパリ同時テロが起きた。(c)AFP/Guy Jackson and Charlotte Plaintive