米政府、排ガス不正でVWを提訴 制裁金2兆円超の可能性
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【1月5日 AFP】米政府は4日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が意図的に排ガス規制をかいくぐる装置を60万台近いディーゼル車に搭載し、有害ガスの規定以上の排出を招いたとして、同社を相手取り民事訴訟を起こした。
この訴訟は、環境保護局(EPA)の代理として司法省が起こしたもので、200億ドル(約2兆4000億円)を優に超える額の民事制裁金の支払いが求められる可能性がある。
司法省側は、VWがいわゆる「ディフィート・デバイス(無効化装置)」をVWやアウディ(Audi)、ポルシェ(Porsche)車に意図的に搭載し、米当局の試験時には厳しい条件をクリアしながらも、実際の走行時には法定許容限度の最大40倍の有害物質を排出させていたと主張している。
同省はVWに対して求めていく民事制裁金の総額については明記していないものの、不正車1台につき最高3万7500ドル(約450万円)、ディフィート・デバイス1個につき最高2750ドル(約33万円)としており、単純計算で200億ドルを超えることになる。(c)AFP