第1ステージは悪天候のため中止に、ダカールラリー
このニュースをシェア
【1月4日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)の主催者は3日、悪天候を受けて安全上の懸念から、この日行われる予定だった第1ステージを中止すると発表した。
激しい雷雨でコースの一部が冠水するなどしたため、大会主催者はアルゼンチンのロサリオ(Rosario)からビジャカルロスパス(Villa Carlos Paz)までの全長約600キロで行われる予定だったステージを延期せざるを得なくなった。
大会ディレクターのエティエンヌ・ラビーン(Etienne Lavigne)氏はAFPに対し「雨であってもダカールラリーは中止とはならないが、正常な安全が確保できなければ開催は不可能だ」と語った。
「天候が非常に悪い。(無線通信を支援する)中継用飛行機は飛べず、ヘリコプターも離陸できない。視界の面でも状況は改善しそうにない」
四輪は258キロ、バイクは227キロのスペシャルステージが行われる予定だったが、競技者たちはビジャカルロスパスにほど近いコルドバ(Cordoba)へ移動した。
4日の第2ステージも再び天候の影響を受ける見込みで、ラビーン氏はステージが少なくとも150キロほどに短縮される可能性を認めた。
「夜間、そして午後にも雨が降るようだ。出発地点を変えたり、スペシャルステージを短縮したりして、雨の影響を受けないようにするなど、いくつかの解決方法がある。焦点は安全性の保持だ」
38回目を数えるダカールラリーは、アルゼンチンとボリビアをまたがる全長9300キロで行われるが、2日に行われたプロローグは、中国人ドライバーの郭美玲(Meiling Guo、ゴウ・メイリン)のミニ(MINI)がクラッシュして観客10人が負傷したため、中断となった。
10歳の少年とその父親が重傷となり一晩をかけた手術を受けたが、ラビーン氏は2人が「安定した状態」にあると明かした。一方で、もう一人の男性については「夜の間に状態が悪化」したとし、医師が「予後の監視」を提案したとしている。(c)AFP