【12月30日 AFP】(写真追加)洪水で甚大な被害が出た英イングランド(England)北部で、パブ経営者の男性が中心となり、オートバイ愛好家のグループが被災した町や村で夜間のパトロールを開始した。被災した地域では盗難の報告があるという。

「私たちの多くは体が大きいから、私たちを見ると人々は逃げていきますよ」と、モーターサイクル・クラブ「ドリフターズ(Drifters)」の代表、ロイド・スペンサー(Lloyd Spencer)さん(57)は、活動を開始して3日目となる29日、夜間のパトロールに出掛ける前にAFPの取材に対して語った。スペンサーさんはさらに、「略奪行為があるというようなことがフェイスブック(Facebook)に書いてあるのを見たんです」と話した。

 スペンサーさんによれば、パトロールには約30人のバイク愛好家が参加する予定。活動は警察からも歓迎され、地元住民からは紅茶やサンドイッチを振る舞われているという。

 一方、ウエストヨークシャー(West Yorkshire)州の警察当局によれば、トラックに乗った人物が「浸水した住宅の外に置かれた衣類などを持ち去っている」という通報は「若干」あったが、逮捕者は出ていないという。

 警察当局は、住民を安心させるために夜間のパトロールを強化したと述べている。(c)AFP