17歳の両手切断、地主を逮捕 パキスタン
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【12月30日 AFP】パキスタン警察は、1万5000パキスタンルピー(約1万7000円)の借金を返済しなかった家族への報復に、農業労働者である家族の17歳の子どもの両手を切断したとして、ラホール(Lahore)近郊の地元有力者である地主と共犯者2人を逮捕した。
事件は約2か月前、ラホールの北西約80キロの農村地域ハフィザバード(Hafizabad)で起きたが、被害者のアクラム・アブ・バカール(Akram Abu Bakar)さんの家族が決意して警察に届け出たのは28日だった。
地元警察によれば、事件後、家族は地主のアサド・イスラル・ウル・ハク(Asad Israr-ul-Haq)容疑者からのさらなる報復を恐れて故郷に戻っていたが、地元の記者から、泣き寝入りせずに問題を明らかにするよう説得されたという。
また、犯行には飼料となるわらや草の切断機が使われたという。
パキスタンの農村地域では、地主がかなりの権力を振るっており、雇用している農業従事者らに対して一種の封建制度を敷いている。(c)AFP