【12月23日 AFP】フランス南東部のガス工場で今年6月、上司の男性を殺害し、切断した頭部を柵にくくりつけたとして逮捕されたヤシン・サルヒ(Yassin Salhi)容疑者(35)が22日夜、拘留施設の独房で自殺した。当局が23日に発表した。

 パリ(Paris)南郊にある拘留施設によると、サルヒ容疑者はベッドシーツを使って、独房の柵から首をつったという。

 リヨン(Lyon)近郊のイゼール(Isere)にあるガス工場で配送業務の運転者として働いていたサルヒ容疑者は、雇用主だったエルベ・コルナラ(Herve Cornara)さんを襲撃。頭部を切断して敷地の外側にさらし、イスラム過激派の旗で囲んだ。

 同容疑者はさらに工場の爆破も試みたが逮捕され、拘留されていた。

 サルヒ容疑者は独房に入れられていたが、自殺のリスクはないとみられていた。自身の犯行について宗教的な動機はないと主張していたが、検察側はイスラム過激派と関連したテロで起訴する方針だった。(c)AFP