欧州への移民・難民、100万人超える 2015年統計
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【12月23日 AFP】今年、欧州に渡った移民・難民の数が100万人を超えたことが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)が22日に発表した最新統計から明らかになった。このうち、97万人超が地中海(Mediterranean Sea)を渡る危険なルートで欧州入りしていたという。
UNHCRは、「戦争・紛争により避難を余儀なくされた人の数は、西欧・中欧で(ユーゴスラビア紛争が起きた)1990年代以降最高となっている」と指摘している。こうした人々の約半数が、シリア内戦を逃れた同国出身者だった。また、20%はアフガニスタン、7%がイラク出身だった。
さらにIOMは、地中海を渡る最中に死亡したり、行方不明になったりした移民は合計3692人に上ったとしている。
今年1年を振り返ってUNHCRは、欧州の一部の国々が移民の大量流入に対して「当初、無秩序な対応」を取ったことを批判したものの、現在は各国が協調する兆候が見え始めているとして評価した。
だが、加盟各国で難民16万人の受け入れを分担するとした欧州連合(EU)の計画に対し、ハンガリーやスロバキアが法的措置も辞さないとして反対するなど、EU全体として統一した立場を見出せるかどうかは不透明な状況が続いている。(c)AFP/Ben SIMON