絶滅した恐れあったウミヘビ2種、豪西海岸沖で15年以上ぶり発見
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【12月22日 AFP】(訂正)何年も前に絶滅した恐れがあったウミヘビ2種が、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州沿岸で発見された。オーストラリアの科学者らが22日、明らかにした。
発見されたのは、英語で「short-nose sea snake」(鼻の短いウミヘビの意)と、「leaf-scaled sea snake」(木の葉のようなうろこをもつウミヘビ)と呼ばれる2種。専門誌「Biological Conservation」に掲載された論文を執筆した豪ジェームズクック大学(James Cook University)の研究者らによると、この2種は唯一の生息地とされていたティモール海(Timor Sea)のアシュモア岩礁(Ashmore Reef)から15年以上前に姿を消して以来、一度も目撃されることがなかったという。
しかし、同岩礁から南へ数千キロ離れたニンガルー・リーフ(Ningaloo Reef)で「short-nose sea snake」が、シャーク湾(Shark Bay)で「leaf-scaled sea snake」が、それぞれ「活発に活動しているのが発見」された。
論文の主筆者であるブランシュ・ダナスタシ(Blanche D'Anastasi)氏は声明で、「今回の発見にわくわくしている。ウエスタンオーストラリア地方の固有種であるウミヘビ2種を保護するチャンスが再び手に入った」とし、「保護を成功させるために、我々は個体数を調査し、このウミヘビの生態や直面する脅威を理解するための研究に着手する必要がある」と述べた。(c)AFP