【12月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会は21日、FIFA会長のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏(79)と、FIFA副会長で欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏(60)の間に不正な金銭授受があったとして、ともに8年間の資格停止処分を科した。

 今回の処分により、サッカー界で最も力を持つといわれる2人は「即刻」サッカー関連のすべての活動を禁止される。また、1998年からFIFA会長を務めてきたブラッター氏には5万スイスフラン(約600万円)、プラティニ氏には8万スイスフラン(約980万円)の罰金も科された。倫理委側の声明は、2人が自分たちの地位を「乱用」したと述べている。

 FIFA側は、2011年にブラッター氏がプラティニ氏に200万スイスフラン(約2億4000万円)を超える資金を支払った件について捜査してきた。2人はこの金銭授受は口頭での契約に基づいた正当なものだと主張していた。しかし倫理委は今回、口頭での合意に有効性は認められないと判断した。プラティニ氏は次期FIFA会長選で最有力候補とみられてきたが、今回の処分でそのもくろみが外れたかたちだ。

 今回の裁定に対し、ブラッター氏の代理人は同日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴する意向を発表した。(c)AFP