【12月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)から職務停止処分を科されているジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は20日、同連盟の倫理委員会が自身にかかっている汚職の容疑を取り下げたと明かした。

 FIFA側は、ブラッター会長が欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長に200万スイスフランの現金を支払った件について捜査しており、両者への裁定は21日に下される予定となっている。ブラッター会長は汚職以外に背任などの容疑がかけられている。

 両者は裁定の結果、長期間の活動停止処分を受ける可能性がある。

 ブラッター会長はスイスのブリック(Blick)紙に対し、倫理委員会のハンスヨアヒム・エカート(Hans-Joachim Eckert)裁定委員長の前で8時間にわたり行われた聴聞会について語り、同氏から冒頭で「汚職の容疑は取り下げられた」と伝えられたと語った。

 同委員会の調査員は、ブラッター会長とプラティニ会長に対する永久追放処分を求めている。(c)AFP