イラン首都、大気汚染で学校休校 交通規制も
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【12月20日 AFP】イラン当局は19日、首都テヘラン(Tehran)が許容レベルの3倍に上る大気汚染に覆われことを受け、同市の学校を2日間休校すると発表した。
報道によると、今週のテヘランの大気汚染は少なくとも過去9か月間で最悪の状況で、自動車の排ガスからの浮遊微小粒子は「標準値の7倍」に上った。こうした状況を受けて市内では交通規制が敷かれ、一部工場は操業停止とされる。また当局は、登校できない子どもたちのために、母親の休暇取得を認めるよう雇用者に促し、高齢者や子ども、病人に対しては外出を控えるよう呼び掛けた。また市内には救急サ―ビスが動員されている。
14日の大気の汚染度を示す大気質指数(AQI)は平均162で、世界保健機関(WHO)があらゆる人に不健康な水準としている「赤色」だった。19日には若干低下して148となったものの、正常で健全な水準(0~50)を依然として大きく上回っている。テヘランの一部地域では大気資指数の最高値は180に達した。
人口1400万人のテヘランは19日、灰色のスモッグに覆われたが、当局は、今後数日で汚染の状況は悪化するとの見通しを示している。テヘランでは500万台の自動車と、ほぼ同じ台数のバイクが毎日走行しており、その排ガスは大気汚染の原因の80%を占めている。また冬には汚染物質が寒気より高く上昇しないため、大気汚染は悪化する。(c)AFP