【12月20日 AFP】(写真追加)インドネシア中部スラウェシ(Sulawesi)島沖で19日午後、118人を乗せたフェリーが嵐に見舞われ、遭難信号を発した。これまでに子供2人の遺体が収容され、23人が救出された。運輸省の報道官が20日、発表した。複数の捜索・救助船が派遣されているが、悪天候のため、活動は難航しているという。

 フェリーに乗っていたのは、大人89人に子供19人、乗組員10人の計118人。報道官によると、救出された23人の中には、外洋で浮きにつかまっているところを発見された男性2人に女性と子供の4人が含まれるという。

 フェリーは19日朝、南東スラウェシ島のコラカ(Kolaka)を出港。同島西部のシワ(Siwa)に向かっていたが、シワ近くで遭難信号を発した。

 その後まもなくフェリーとの連絡が途絶えたため、フェリーの位置が確認できず、当局がすぐに現場に向かえないなど捜索は難航。現場付近では、波の高さが最大5メートルに達しているという。

 当初フェリーは沈没したと報じられたが、エンジン出力を失い漂流しているとして当局はこれを否定した。(c)AFP