【12月19日 AFP】カナダ当局と連邦警察は18日、目撃情報があった、鮮やかなオレンジ色のスカーフを巻き、雪で覆われた広野をさまようチーターの捜索を行った。

 このチーターが目撃されたのは17日で、ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州クレストン(Creston)付近の高速道路を横断しているチーターをバイクの運転手が撮影していた。

 AFPの取材に応じたブリティッシュコロンビア州当局者は、このチーターはオレンジ色のスカーフか首輪を着けていたことから、人に飼われていたとみられ、深刻な脅威となるとは思っていないと述べた。

 また、この当局者によると、チーターはネコ科の他の大型動物に比べると一般的に臆病で攻撃性も低く、「このチーターは人に慣れている可能性がある」という。

 しかしカナダ連邦警察(RCMP)は、万一に備え、地元の児童に対して外出を控え、住民には小型のペットに注意を払うよう呼び掛けている。

 ブリティッシュコロンビア州当局者によると、同州では珍しい動物を飼うには特別許可証が必要となるが、チーターが目撃された地域ではこれまで特別許可証は発行されていないという。

 新雪に残っている手掛かりからチーターを追跡しているが、気温は氷点下を推移しており、チーターはカナダの広野では数日間しか生き延びられない恐れがあるという。

 当局者によると、この地域ではクマやクーガーが目撃されることは珍しくないが、チーターは誰も見たことがなく、日刊紙トロント・スター(Toronto Star)によると、チーターにワクワクしている子どもたちもいるという。(c)AFP