【12月19日 AFP】今月2日、14人が死亡する銃乱射事件が起きた米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)郡に対し、同州のジェリー・ブラウン(Jerry Brown)知事は18日、非常事態宣言を発令した。

 この措置により、サンバーナーディーノ郡が通常の職員配置を再開できるまで、同郡公共衛生局には州当局から資金が配分される。今回の乱射事件では、同郡公共衛生局が行っていた感謝祭のパーティーが標的とされた。

 同州ではこうした非常事態宣言は、自然災害の発生時に発令されることが多い。

 乱射事件を実行したのは、米国生まれのサイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者と、その妻でパキスタン出身のタシュフィーン・マリク(Tashfeen Malik)容疑者だった。過激思想に傾倒していた2人は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に影響を受けていたとみられている。

 ブラウン知事は非常事態宣言の中で、事件による負傷者は26人に上ると述べているが、公式発表による負傷者は今のところ22人とされている。(c)AFP