【12月18日 AFP】露反ドーピング機関(RUSADA)の広報担当者は17日、ドーピング撲滅の目標を掲げたウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の考えに従い、トレーナーや役員を含むRUSADA幹部が総辞職したことを明らかにした。

 陸上界における国ぐるみのドーピング事情が明らかになってから、国際陸上競技連盟(IAAF)はロシア代表選手に資格停止処分を科しており、関係者は、来年のリオデジャネイロ五輪に選手を出場させるため奔走している。

 RUSADAの広報担当者は、AFPに対し「ニキータ・カマエフ(Nikita Kamayev、執行理事)を含む、RUSADAの幹部4人全員が辞任しました」と述べた。

 世界反ドーピング機関(WADA)の独立委員会は、11月に発表した報告書の中で、RUSADAは「日常的に」検査の国際基準を無視し、ドーピング違反を犯した選手たちを競技に出場させていたと述べている。

 WADAの専門家がモスクワ(Moscow)で抜本的な改革を開始したことに伴い、RUSADAの事務総長は、今月初めに辞任している。(c)AFP