【12月17日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、9年半ぶりに政策金利を引き上げると発表した。2008年の金融危機から米国がようやく抜け出したとの認識を示す歴史的な判断だ。

 FRBは、ゼロ近辺に据え置いていた指標のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げ、0.25~0.50%とした。米経済は堅調に成長しており、2016年も年率2.4%のペースで拡大するとの見通しを示している。

 FRBのジャネット・イエレン(Janet Yellen)議長は、今回の利上げについて「世界大恐慌(Great Depression)以来で最悪の金融危機とリセッション(景気後退)からの脱却を支えるため、FF金利をゼロ近辺で据え置いた異例の7年間に終止符を打つ行動だ」「雇用の回復や所得の引き上げ、米国民の経済的苦境の緩和に向け、著しい前進があったとの認識を示している」などと説明した。(c)AFP/Paul HANDLEY