英ヒースロー空港で刃物騒ぎ、男が自分の頭刺す
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【12月17日 AFP】英警察やメディア報道によると、ロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)で16日夕方、男性が自分の頭部などを刃物で繰り返し刺す騒ぎがあり、居合わせた利用客の間にパニックが広がった。男性は病院に搬送され、命に別条はないという。
空港利用客の1人は、「第5ターミナルの(喫茶店)フォートナム・アンド・メイソン(Fortnum and Mason)でくつろいでいたら、男が刃物を頭に突き刺しながら走り過ぎていった。警備員が取り押さえた」とマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿した。
英紙ガーディアン(Guardian)が報じた利用客の目撃証言によると、男性は中東または北アフリカ系の外見で、側頭部を何度も刃物で突き刺し、血を流していたという。また、別の目撃者は同紙に、男性が自分の首を刺そうとした後、上着をはだけて今度は胸を突こうとしたと証言した。
ヒースロー空港の広報は、男性は保安検査を受けた後、出発ロビー内の店舗で刃物を入手したとみられるが、この刃物はそれほど鋭利なものとは思えないとの見方を示した。
警察は男性の行動について「自傷行為だったようだ」と述べ、騒動に関連して捜索している人物はいないと明らかにした。ロンドンでは今月初め、地下鉄駅で男がナイフで3人を刺す事件があったばかり。(c)AFP