毛沢東の書簡、1億1000万円で落札 ロンドン
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【12月16日 AFP】中国建国の父とされる毛沢東(Mao Zedong)が1937年、当時の英労働党(Labour Party)の指導者に抗日戦争での支援を求めた書簡が15日、ロンドン(London)で競売に掛けられ、60万ポンド(約1億1000万円)余りで落札された。
英語でタイプされ、自らの署名を記したこの書簡で毛沢東は、後に首相を務めたクレメント・アトリー(Clement Attlee)英労働党党首(当時)に対して、同党が「実際に役立つ援助をいかなる規模でも」実施するよう要請している。
競売を主催したサザビーズ(Sotheby's)によると、落札したのは中国人の個人収集家だという。
毛沢東は、書簡の中で英国民との連帯を表明。日本は「最終的に、今われわれが感じているのに劣らぬほど、英国民をも危険にさらす脅威」だと警告した上で、抗日戦争で自身を支援するよう政府に働きかけることを望んでいる、と述べている。
紅軍(Red Army)を創設した朱徳(Zhu De)の署名も添えられた書簡は「ファシズムと帝国主義者の戦争に対抗する民主主義国家の平和戦線よ、万歳!」という言葉で締めくくられている。(c)AFP