【12月14日 AFP】先月に同時テロ事件が起きたフランスの首都パリ(Paris)北東の郊外に位置するオーベルビリエ(Aubervilliers)の学校で14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の名を語る男に教師が襲われ、数か所を刺された。

 警察筋によると、教師は脇腹やのどを刺されたが命に別条はない。教師は授業の準備をしていたところで刺されたという。

 男はつなぎの作業服を着て目だし帽をかぶり、現れたときには武器は所持していなかったが、教室にあったと思われるカッターナイフをつかみ、学校で働いていた目撃者によると、「ダーイシュ(Daesh)だ。これは警告だ」などと叫んだという。ダーイシュは、ISのアラビア語名の略称。男は教師を刺した後に逃走し、対テロ捜査班が捜査している。

 ISがフランス語で発行している雑誌「イスラムの家(Dar-al-Islam)」の11月号は、フランスの教育制度に携わる教師たちは「イスラムの家族に対する戦争」において世俗主義を教える「アラー(神)の敵」だとして、教師らの殺害を呼び掛けていた。(c)AFP