【12月14日 AFP】パキスタン北西部にある部族地域のイスラム教シーア派(Shiite)が多数を占めるパラチナル(Parachinar)で13日、人々でにぎわう市場で爆弾が爆発し、地元当局者によると23人が死亡、30人以上が負傷した。スンニ派(Sunni)の過激派組織「ラシュカレ・ジャングビ(Lashkar-e-Jhangvi)」が犯行声明を出した。

 同組織の報道担当者とされる人物はメディア向けの声明文で、イランとシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援するシーア派への報復として、パラチナルの古着マーケットに即席爆発装置を仕掛けたと主張。「シーア派の親たちに警告する。お前たちの子どもがバッシャール・アサドの戦争に参加することを止めなければ、このような攻撃がさらに続くだろう」と宣告した。

 爆弾攻撃があったクラム(Kurram)部族地域では、スンニ派とシーア派の衝突が多発している。パキスタンの人口約2億人のうち、シーア派が占める割合はおよそ20%。(c)AFP/Lehaz Ali