【12月12日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の大使館地区にあるスペイン大使館近くで11日夜から12日未明にかけて起きた旧支配勢力タリバン(Taliban)による襲撃事件の死者は、アフガニスタン人警官4人、スペイン人警官2人の計6人となった。

 スペイン内務省は12日、新たにスペイン人の警察官1人が、けががもとで死亡したことを発表した。

 11日夕方、警備の厳重な同地区で複数回の爆発と銃撃戦が起きた。この数時間前に、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は、タリバンとの和平交渉が数週間以内に再開するとの見方を示したばかりだった。

 カブールの犯罪捜査局トップはAFPの取材に対し「カブールでのテロ攻撃で、アフガニスタン人の警察官4人、外国人2人、襲撃犯4人が死亡した」と述べた。スペイン政府は、外国人2人が同国の警察官であることを認めている。

 襲撃が起きた当時は夕方のラッシュアワーで、自動車爆弾が大爆発して濃い噴煙が立ち上り、その後、朝にかけて複数回の爆発と散発的な銃撃が続いた。

 AFPカメラマンによると、スペイン大使館付近にいた警備員らが銃撃をよけながら、暗闇の中で1人の遺体と負傷した2人の男性を待機していた救急車まで運んだが、負傷者の1人は頭から血を流していた。もう1人は警察官で脚を撃たれていたという。

 アフガニスタン当局によると、襲撃犯4人のうち最後の1人は12日未明に死亡したという。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI