【12月11日 AFP】南アフリカの空軍基地で、滑走路から小動物を追い払う目的で放し飼いにされていた雄のチーター2頭が女性兵士を襲う事故があった。軍関係者が10日、明らかにした。

 匿名でAFPの取材に応じた同僚によると、女性兵士は2頭の写真を撮影しようとした際に襲われ、負傷したが、重傷ではないという。

 襲ったチーターは2頭とも飼育下で繁殖された6歳と7歳の個体で、地元の動物保護団体から寄付され、先週、滑走路に放たれたばかりだったという。

 軍の声明によると、事故は8日、ジンバブエ国境に近い北東部マカド(Makhado)の空軍基地で起きた。

 チーターは陸上最速の動物。南アフリカ軍では1990年代から、滑走路に動物が迷い込むのを防ぎ「航空安全をおびやかす野生動物の生息数を調整する持続可能な手段」として、チーターが活用されているという。(c)AFP