IS「財務相」を空爆で殺害、米国が発表
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【12月11日 AFP】米国防総省のスティーブ・ウォーレン(Steve Warren)報道官は10日、有志国連合が先月実施した空爆により、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の財務トップが死亡したことを確認したと発表した。
ウォーレン報道官は、イラクの首都バグダッド(Baghdad)からのテレビ会見で、アブ・サレハ(Abu Saleh)容疑者(42)が先月末に死亡したことを明らかにした。同報道官はサレハ容疑者を、ISの財政ネットワークの「最も高い地位にあり経験豊富なメンバーの一人」と説明している。
また、対IS有志国連合の調整を担当するブレット・マクガーク(Brett McGurk)米大統領特使もツイッター(Twitter)で、「ISIL(ISの別称)の財務インフラ破壊を目指す有志国連合による空爆の一環」で、ISの「財務相」的存在だったサレハ容疑者とその仲間2人が死亡したと発表した。
米国務省指定のテロリスト一覧によると、サレハ容疑者はイラク出身の42歳で、本名はムワファク・ムスタファ・ムハンマド・カルムシュ(Muwaffaq Mustafa Muhammad al-Karmush)。
ウォーレン報道官は、「サレハ容疑者やその前任者らの殺害は、IS内の資金調達に必要となる知識と人材を根絶やしにすることにつながる」としている。
米主導の有志国連合は、ISの指揮系統を断絶しようと、シリアとイラクにいるIS幹部らを標的とした空爆を続けている。(c)AFP