体外受精で初の子犬誕生、米研究チームが成功
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【12月10日 AFP】(写真追加)米コーネル大学(Cornell University)の研究者らは9日、犬の体外受精で初めて複数の子犬が生まれたと発表した。数十年にわたる研究の画期的な成果だとしている。
コーネル大の研究チームによると、19個の胚を移植した雌犬が、7月に元気な子犬7頭を出産した。2頭は母親がビーグル(Beagle)で父親はコッカー・スパニエル(Cocker Spaniel)の雑種で、残る5頭はビーグルの純血種だという。
同大獣医学部ベーカー研究所(Baker Institute for Animal Health at Cornell University's College of Veterinary Medicin)のアレックス・トラビス(Alex Travis)准教授は、「犬の体外受精は1970年代半ばから研究が進められてきたが、これまで成功していなかった」と述べた。
研究成果は、米科学誌「プロスワン(Public Library of Science、PLoS ONE)」に発表された。研究者らは今回の成功について、野生動物の保護活動に大きな活路を開くほか、遺伝性の犬の病気の根絶に役立つと述べている。(c)AFP