【12月10日 AFP】ドイツの警察当局は9日、フランクフルト(Frankfurt)のホテルの一室で「悪魔払い」と称して韓国人女性(41)に暴行を加え死亡させたとして、韓国人親子ら5人を逮捕した。検察当局が明らかにした。

 容疑者らは、死亡した女性は「悪魔に取りつかれている」と信じ、「悪魔を追い払う」ために女性をベッドに縛りつけて猿ぐつわをし、2時間にわたり殴り続けたという。

 警察当局は殺人容疑で韓国人の女(44)とその息子(21)と娘(19)、15歳の少年2人を逮捕した。少年のうち1人は、死亡した女性の息子だという。

 独DPA通信によると、この5人の信仰する宗教は不明。フランクフルトには約1か月半前に到着した。遺体は5日にホテルの一室で発見され、同時に5人も逮捕された。

 警察の捜査で、容疑者らが借りていたズルツバッハ(Sulzbach)にある家の車庫で、2人目の被害者とみられる親族の女性が発見された。重傷を負っていた他、低体温症と脱水症状がみられたという。(c)AFP