【12月9日 AFP】マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶ち、その真相は謎のままとなっている一方で、マレーシアの空港当局は、所有者不明のボーイング(Boeing)747型機3機が同国の主要空港に放置されるという、まるで正反対の問題に頭を悩ませている。

 クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)の運営会社は、空港に放置されたとみられるボーイング747-200F型機3機の所有者を捜す異例の広告を地元紙に掲載した。

 7日付の「スター(The Star)」紙に掲載された広告には、「突き止められない所有者」に向けて、「この通知の日付から14日以内に飛行機を回収しない場合、(マレーシアの規制に基づき)われわれには飛行機を売却もしくは処分する権利がある」と書かれている。

 空港の運営会社「マレーシア・エアポート・セパン(Malaysia Airports Sepang)」の責任者ザイノル・モハマド・イサ(Zainol Mohd Isa)氏は、空港側は判明している最後の所有者に連絡を取ろうと試みてきたと述べ、彼らがマレーシア人ではなく「国外の」人物だと述べたものの、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

 ザイノル氏はまた、「なぜ彼らが返答をよこさないのか分からないが、いろいろな理由がありうる。(飛行機を)運用し続ける資金がないから、という場合もある」と話すとともに、所有者には名乗り出てもらいたいだけでなく、着陸料、駐機料などの支払いもしてほしいと述べた。

 もし支払いが12月21日までになかった場合、未払い料金を回収するために、飛行機は競売にかけるか売却して解体されることになっている。(c)AFP