【12月8日 AFP】先駆的な女性ファッションデザイナーで、イタリアの服飾ブランド「クリツィア(Krizia)」を創業したマリウッチャ・マンデリ(Mariuccia Mandelli)氏が6日、ミラノ(Milan)の自宅で死去した。90歳だった。関係者が7日、明らかにした。

 マンデリ氏は1950年代に始めたささやかなブティックを、国際展開する一大ブランドに成長させた。最盛期を迎えた90年代には数億単位の売上を誇り、とりわけ日本で強い存在感を示した。

 印象的なオーバーサイズのサングラスをトレードマークとして「クレージー・クリツィア」と呼ばれ、「ホットパンツ」など先駆的な女性向けファッションを率いた。実験的な素材とデザインを多用し、プリーツやフリル、メタリック素材などは昨今のファッション界でもリバイバル流行している。

 近年、マンデリ氏とクリツィアの会長を務める夫のアルド・ピント(Aldo Pinto)氏は共に体調を崩し、縮小気味になっていたブランドは2014年、中国人デザイナーで起業家の朱崇惲(Zhu Chongyun)氏に売却された。(c)AFP