【12月7日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州で発生し、269人が死亡した大規模な洪水の被災地をナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が視察した際、政府の広報当局が、加工処理を施したとみられる同首相の画像をツイッター(Twitter)に投稿し、ネット上で物笑いの種となっている。

 モディ首相は3日、ヘリコプターで上空から被災地を視察した際、窓から外をのぞく自身の写真を投稿し、その「その惨状に心が痛んだ」とツイートした。

 ただその際、窓の外はかろうじて見える程度の視界だったものの、インド政府報道情報局(PIB)がその後に同じ画像と思われる写真を投稿した際には、窓からの光景は鮮明で、はっきりと洪水の様子を捉えた写真に変わっていた。

 PIBは後にこのツイートを削除したが、多数のフォロワーが処理を加えたようにみえる画像をすでにキャプチャーしていた。

 ユーザーの一人は「(同州の州都)チェンナイ(Chennai)を空から視察する首相を捉えた、PIBによるとても下手な加工写真」と投稿。別のユーザーは「過去最悪の加工写真!」、「私たちの首相に、偽りの誇張された宣伝がどうして必要なんだ???」とツイートした。

 PIBは後に、2枚の写真は「判断ミス」により誤って合成されたものだと発表し、「こうした写真を公表してしまい残念に思う」と述べた。(c)AFP