IS、米銃乱射事件容疑者を賞賛 正式な犯行声明はなし
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【12月6日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は5日、同組織の英語ラジオ放送で、米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)の福祉施設で14人が死亡、21人が負傷した銃乱射事件の容疑者夫婦2人を、「カリフ国の兵士たち」とたたえた。しかし犯行の責任については言及しなかった。
シリアとイラクの一部地域を制圧しカリフ国を名乗るISは、英語のラジオ放送で「カリフ国の兵士2人が、カリフォルニア州サンバーナーディーノのインランド地域センター(Inland Regional Center)で攻撃を行った」と述べた。また、同組織のアラビア語ラジオ放送では、容疑者2人を「イスラム国の支持者たち」と呼んだ。
英語放送では、死亡した同事件のサイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者(28)とパキスタン人の妻タシュフィーン・マリク(Tashfeen Malik)容疑者(29)が、「アラーの道を歩む上で殺害された」と述べた。
しかし同組織は、フランス・パリ(Paris)で発生した同時テロ事件などの際に発表したような正式な形式の犯行声明は出さなかった。米連邦捜査局(FBI)は4日、マリク容疑者が米ソーシャルサイトのフェイスブック(Facebook)でISに対する忠誠を誓っていたと報道された後、同事件を「テロ行為」と捜査していると発表していた。(c)AFP