【12月5日 AFP】米大リーグ(MLB)で通算最多本塁打記録を持つバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏が4日、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)の打撃コーチに就任した。

 15年シーズンはプレーオフ進出圏から26ゲーム差の71勝91敗に終わったマーリンズは、立て直しを図るため新監督にドン・マッティングリー(Don Mattingly)氏を招へい。ボンズ氏を含めた5人の新コーチらが加わる。

 22年の現役生活で大リーグ最多の762本塁打を放った51歳のボンズ氏は、引退後初めて米球界での職に就くことになる。

 7度最優秀選手(MVP)賞に輝き、オールスターゲーム(All-Star Game)に14度選出されているボンズ氏は、2001年には自己最高となる73本の本塁打を放った。

 しかし、キャリア晩年には、栄養補助食品会社バルコ(BALCO)社による大規模な薬物投与がスポーツ界を揺るがすなか、個人トレーナーのグレッグ・アンダーソン(Greg Anderson)氏を通じて禁止薬物を使用していた疑惑が浮上。ボンズ氏は意図して薬物を使ったことはないと証言したが、これがうその証言にあたるとして、2007年に司法妨害罪と偽証罪で起訴された。

 その後の2011年に行われた裁判では、司法妨害罪でのみ有罪となったものの、そのほかの偽証罪の容疑については、裁判不成立となっていた。そして司法妨害罪についても、今年4月、控訴裁判所が有罪を取り消していた。(c)AFP