【12月5日 AFP】プロ野球の広島東洋カープ(Hiroshima Toyo Carp)は4日、米大リーグ(MLB)挑戦の意向を表明していた前田健太(Kenta Maeda)投手が、ポスティング制度を利用してメジャーに移籍することを容認したと発表した。

 27歳の右腕投手である前田は、広島と日本のエースとして、今季の沢村賞に輝いた。米国行きが実現すれば、昨年ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)と契約した田中将大(Masahiro Tanaka)に続く注目の移籍となる。

 前田は、メジャー挑戦への道が開けたことについて、カープから「夢を後押ししてもらった。すごく感謝しています」とコメント。また、「マエケン」の愛称で親しまれる前田は、「やっとチャンスが来た」と喜びを表現した。

 今季15勝8敗、防御率2.09の成績を収めた前田は、セ・リーグのベストナイン選手にも選出されている。

 1995年に野茂英雄(Hideo Nomo)氏が渡米してから20年、数々の日本人トップ選手がメジャーに挑戦してきた。現在活躍する選手の中では、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のイチロー(Ichiro Suzuki)外野手や、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のダルビッシュ有(Yu Darvish)投手らが、米国でも実力を評価されている。(c)AFP