ノーベル平和賞の国民対話カルテット、各組織へのメダルは有料に
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【12月3日 AFP】ノルウェーのノーベル研究所(Nobel Institute)は2日、今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したチュニジアの「国民対話カルテット」に対し、メンバーの間で「ねたみ」が生じないよう、それぞれにメダルを授与すると発表した──。ただし、メダルは有料になるという。
今年の平和賞は10月9日、2011年の「アラブの春」後の民主主義の構築に貢献したとの理由で国民対話カルテットへの授与が決まった。
しかし、同カルテットは4組織から構成されており、各組織とも個別にメダルが授与されることを希望している。
ノーベル研究所のオラブ・ヨスタド(Olav Njolstad)所長は、カルテット側からの依頼で、さらに4個のメダルが作られることになったとAFPに述べた。授賞式は、ノルウェーの首都オスロ(Oslo)で10日に開催される。
メダルは合計5個作られることになったが、「国民対話カルテット」全体に対して授与されるメダルがどこに納まるのかはまだ分かっていない。
委員会では、金メッキを施したブロンズ製のレプリカメダルを受賞者のために3個まで作ることが可能となっているが、カルテット側は、あくまで正式なメダルと同じ純金製のものを希望しているという。
ヨスタド氏は、「差額は彼らに支払ってもらう」と述べるも、詳細は明らかにしなかった。ただ「金の相場は毎日変わる」とだけ付け加えた。(c)AFP