【12月3日 AFP】2014年に始まった電気自動車レース「フォーミュラE(Formula E)」が、通常の世界選手権と並行して、無人の自動運転車による競技を来シーズンから開催する。主催者が2日、発表した。

 通常のフォーミュラE世界選手権では、参戦全10チームからドライバーがそれぞれ2人ずつ出場する。レースは主に世界主要都市に設置された市街地コースで行われる。

 フォーミュラEは、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に代わるよりクリーンで環境に優しいレースとして注目を集めている。今回の発表は、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)が、仏パリ(Paris)で開催されるなか行われた。

 電気自動車や電車を専門とする技術ベンチャー、キネティック(Kinetik)とフォーミュラEは、選手権各大会で自動運転車によるレースを同様に開催したい考えだ。発表によると、メーンのレースのサポートレースとしての扱いとなるという。

 通常のフォーミュラEと同様に10チーム各2台ずつ、計20台が参戦する選手権「ロボレース(ROBORACE)」は、2016-17年シーズンから始まる予定。人工知能(AI)が搭載されたドライバーレスマシンが約1時間のレースを競う。

 なお、2015-16年シーズンは、北京(Beijing)、パリ、ベルリン(Berlin)、ロンドン(London)、ブエノスアイレス(Buenos Aires)などで競技が行われている。(c)AFP