【12月3日 AFP】イタリアオリンピック委員会(CONI)は2日、ドーピング検査でサンプルを提出しなかった陸上競技選手26人に対して、同国の反ドーピング機関が2年間の出場停止処分を科すよう要請したことを明らかにした。

 今回のリストには、2012年のロンドン五輪男子三段跳びで銅メダルを獲得したファブリツィオ・ドナート(Fabrizio Donato)を筆頭に、2007年に行われた第11回世界陸上大阪大会(11th IAAF World Championships in Athletics Osaka)の男子走り幅跳びで銀メダルに輝いたアンドリュー・ハウ(Andrew Howe)、さらに2003年の世界選手権で男子棒高跳びを制し、昨年現役を引退したジュゼッペ・ジビリスコ(Giuseppe Gibilisco)氏らが含まれている。

 この選手たちは、「検査サンプルの提出について、巧妙に逃れたり拒んだり、あるいは仕損ねたりした」と同時に、大会期間外の所在地を当局に申告する規則を破ったとして告発されている。

 CONIの声明によれば、前述された選手の記録については、「国立の反ドーピング裁判所の関連部門」によって再検討されるという。また、裁判所の処分決定は来年2月以降になるとされている。

 リストにはまた、すでに来年8月5日から21日まで開催されるリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得している選手や、そのチャンスが残されている選手も入っている。(c)AFP